こんにちは、Oishi塾の大石です \(^O^)/
今回は、ここ数年ものすごい勢いで、親御さんの意識に浸透しつつあること。
成績や受験云々よりも、子供の将来にとって、深刻なダメージを与えることについて書きます。
それは、子供を溺愛することです。
溺愛(できあい)とは、子供に優しくすることですが、
その優しさが「結果を考えず」「度を超えている」ことを言います。
私の体感では、少なくとも唐津の2割以上の親御さんは、「溺愛状態」に陥っています。
では、溺愛すると、なぜ子供がダメになるのでしょうか?
結論から言うと、子供が精神的に成長しないからです。
別の言葉で言うと、子供が自分の役目や責任を果たせない(自覚できない)人間に育つからです。
例えば「起こしても起きないので休ませます」というのは、優しさを通り越して、単なる「甘やかし」です。
その優しさの結果、子供は「眠かったら役目を休んでいい」ことを学びます。
親御さんが送迎をしているのに、理由もなく5回も10回も遅刻する生徒がいます。
これも溺愛の典型的な例で、「子供に遅刻してもいい」と身をもって教えているようなものです。
また子供が「ちょっと身体がきついと言っている」「嫌なことがあって休みたいと言っている」という理由で休ませる親御さんが増えてきました。
これらの子供に育つのは、「ちょっと身体がきつかったら休んでいい」「嫌なことがあったら休んでいい」という心です。
社会人になれば、「身体はきついのが当たり前」「嫌なことなんて日常茶飯事」です。
子供を育てるとは、社会の厳しさに耐えられる免疫をつけさせることではないでしょうか。
心のワクチンについて、無神経な親御さんが多すぎると、私は思います。
「こうすれば、こうなる」「こう育てたら、こう育つ」とは、正常な状態で考えれば、誰だって分かることです。
しかし、今は社会全体が崩壊しつつある異常な時なので、多くの人が善意で子供をダメにしているように私には見えます。
「この優しさは本当に子供にためになっているのか」「このまま育ったら我が子は、一人前の社会人になれるのか」と、問い直す時期に入ったのではないでしょうか。
コメント