映画で教育を語るの第11弾です。
『35年目のラブレター』は、字が書けない夫が定年後に学び直し、妻への感謝を込めたラブレターを書く【実話を基にした愛の物語】です。
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あらすじ
ある事情で小学校に通えず、字が書けない寿司職人の夫。
定年を迎えた彼は、夜間学校に通い始める。
字で苦労をかけた妻に、今度は字で感謝を伝えたい ― 妻に、ラブレターを書くために。
そして数年後、ついに念願のラブレターを綴る。
しかし、妻の反応は思ったほど感動的ではなかった。
その裏に隠された、彼女の深い愛情とは─。
結婚35年目に明かされる、ラブレターの真実。
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このシリーズの更新は久しぶりですね?
お忙しくて、映画を観る時間はなかったですか?

いやいや、月に1本くらいは観てましたよ。
今年の作品だと『ら・かんぱねら』も良かったです。
でも、『35年目のラブレター』は別格ですね。

おー、先生がそこまで言うなんて珍しい!
いつも「今の映画は…」って批判してますよね?(笑)

確かに(笑)
でも、これはね、今の映画っぽくないですよ。
「ここで泣けー!」みたいな、演出過剰なところがなくて。
主人公の夫婦の愛情がすっごい良いです!

あれ、先生、家族の映画とか好きでしたか?

大っ嫌いでした!(笑)
スケールが小っちゃい感じがして。
恋愛映画も嫌いです!(笑)
「嘘っぽさを感じてたから」かもしれないですね。

「今の家族映画や恋愛映画は嘘っぽい」と。

その通りでしょう!(笑)
今は「自分の気持ちが一番大事」っていう風潮ですけど、この夫婦の愛情は「今の時代の逆」ですよ。
自分の気持ちよりも、相手の幸福を考えている。

今の人の愛情が「自分の気持ち」なのに対し、この夫婦の愛情は「相手の幸福を考えること」。

そうです。
単に、その場で相手が喜ぶことじゃなくて、相手の将来を本気で想っている。
これ、教育にも通じますよね。

きました!
映画の話からの突然の教育論!
どういうことですか?

教育現場にいる人達に、本当の愛情がないから、「今子供が喜ぶこと」しかできなくなってるんですよ。
「今子供に優しくして、良い人でいようとして、甘い環境で育てる」。
それで子供が「社会の厳しさ」に適応できなくなってるんだから、子供が可哀そうですよ。

確かに、今の教育現場では「優しさ」ばかりが強調されて、「厳しさや現実を教える部分」が欠けてる感じがしますよね。

この風潮も、自ずと変わっていきますよ。
まぁ、夫婦で観に行ったらいい映画だと思います!(笑)

ありがとうございました!
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