ちょっと厳しいコミュニケーション論①

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こんにちは、Oishi塾の大石です。

今回は、教育の基本でもある「コミュニケーション」ついて、インタビュー形式でお伝えします!


Q:インタビュアー
A:大石

Q:今回から「コミュニケーション力」についてお話を伺います。
よろしくお願いします。

A:よろしくお願いします。

Q:今の時代には珍しく!礼儀をとても熱心に教えられてると聞いたんですが。

A:はい。塾で教えられることって限りがありますけど、できる範囲でやってます。

Q:前からそうされてたんですか?

A:いえ違います。本格的に力を入れ始めたのは、ここ2~3年のことです。

Q:ここ2~3年で何かきっかけがあったんですか?

A:塾に通ってくれる生徒の質が激変したんですよ。
それは6~7年前から感じていたことですけど。

Q:「激変」とはかなり大きな変化だったんでしょうね。

A:初めに言っておきますけど、生徒に責任はないと思います。
親御さんや学校の「育て方の変化」でしょうね。

Q:具体的にどんな風に変わったんですか?

A:表面的なことで言えば、挨拶ができない。言葉で返事ができない。敬語で話せない。

Q:子供からしたら、そういうことって誰も教えてくれないし、そうしなきゃいけない場面がないというか。そうさせる大人がいませんもんね。

A:まさに、その通りです!
みんな「善人」になりましたから。
「うるさいことを言う」大人がいなくなりましたよね。
「うるさいこと」っていうのは、今は耳が痛いことだけど必要なことなんですよ。
教育って子供からすれば「耳が痛くなること」ですから。

Q:学校の先生も「綺麗な耳障りの良いこと」を言われる方が増えてきたと感じます。

A:「綺麗な言葉」でも、それを実現するための方法論があればいいんですよ。
ただし、方法論のない綺麗な言葉は「綺麗事」といって毒にも薬にもなりません。

Q:さっき「表面的には今の子供は挨拶や返事ができなくなった」
って言われてましたけど、「表面的」ってどういう意味ですか?

A:表面に出ている内側の部分で、子供にそうさせているものがあるんですよ。
これは子供が悪いわけではないですけど。
要は「自分の立場が分かってない」ってことです。
周りの育て方で、自分の立場が「分からないようにさせられてしまった」んだと思います。

Q:自分の立場が分からないから、挨拶や返事ができない・・・。

A:そうです。
どこの世界にですね、産んでくれた親よりも子供の方が偉いっていう家庭があるのかって。
教えてもらっている子供が、教えている先生よりも偉いとか。
「親や先生は偉そうにしろ」って言ってるんじゃないですよ。
子供が親や先生よりも偉そうにしているのは、おかしいって言ってるんですよ。

Q:今は昔の家族みたいに子供がたくさんいないので、一人一人が大切にされるんでしょうね。

A:大切にされ過ぎですよ!(笑)
だから子供が勘違いして、自分の立場が分からなくなってます。

大切にするのはもちろんいいことですよ。
ただねぇ・・・。
50年前の子供と今の子供を比べて、人間としてどっちがしっかりしてるかってことです。
しっかりした子供に育てるのが教育なので、昔の教育の方が完全ではなかったにせよ、今よりは良かったと私は思います。

Q:昔の父親や先生は怖かったって聞きますもんね。

A:やっぱり教育って「父性」と「母性」と両方必要なんだと思います。
今は「母性」だけでしょ。
バランスが偏ってますよ。
優しさしかない時代だから、子供も優しさを認識できないですもんね。
今の子供って親切にしてもらって当たり前だと思ってる子が多いですよ。

 

 

 

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