このページでは、唐津市和多田の周辺で「小学生」「中学生」向けの塾をお探しの方に、当塾の考えをインタビュー形式でご紹介します (^^)/
当塾は特に、次のような方の「お役に立てる」塾だと思います (^^)/
・勉強が苦手
・よく「勉強好かん!」と言っている
・「楽しく」成績が上がる塾を探している
・個別指導の塾を探している
Q:インタビュアー
A:大石
Q:「銀河鉄道の父」の話をされたいと言われていましたが、面白かったですか?
A:いえ全然!私はダメでした(笑)
Q:えっ!?そうなんですか?(笑)
A:世間的な評判は、いいみたいなんですよ。
ただ、私は現代的な映画の作り方って嫌いなんです。
感動を押し付けてくるような、安っぽいというか。
Q:そうなんですね・・・。
面白くなかったけど、「親御さんには役に立つ」内容だということですか?
A:いや、あんまり役に立たないと思います(笑)
「役に立たない理由」が分かりやすいってことです。
この映画の主題って、激動する時代の「新しい父」なんですよ。
映画の場合は「明治時代」ですけど、「今」も同じくらい激動の時代じゃないですか。
Q:はい。
A:こういう時代って、親父の権威が揺らぐし、親父自体も揺らぐんですよ。
時代が大きく動くんで、今まで正しいって信じてたものが、本当に正しいのかって。
今が揺らぎの頂点ですね。
Q:揺らぐ父親が「新しい父」ですか?
A:まぁ、そうです。
まず主人公の宮沢賢治が、近代化の洗礼を受けて、揺らぐというか、わがまま勝手に生きるんですよ(笑)
良く言えば「自分の夢を追う」なんでしょうけど。
Q:ほ~。
A:それで賢治の父親が、その「わがままを容認していく過程」が映画になってます。
良く言えば、「子供の夢を応援する」とか「物分かりの良い父になる過程」です。
Q:なるほど。明治的な「家」のことよりも、「子供の夢を応援する」「物分かりの良い父」が、「新しい父」ですね!
A:そうです。
でも、わざわざ映画にしなくても、今のお父さんって「物分かりの良い人」が多いじゃないですか。
Q:まぁ、確かに・・・。
A:でも最初から「物分かりの良い父」って、全然「いい父親」じゃないと思いますね。
賢治の父も、最初は爺ちゃんの教えを受け継いだ「明治の頑固親父」だったんですよ。
Q:そうなんですね。
A:その明治の親父が葛藤に葛藤を重ねて、家のことよりも、「子供の夢を応援する」ってなったから「新しい父」なんですよ。
今みたいな最初から「物分かりの良すぎる父親」とは違います。
Q:違いますか?
A:何でも理解して認めてくれたら、子供に反発エネルギーって生まれないじゃないですか。
空気抵抗がなかったら、飛行機も飛ばないでしょ?
ビリギャルって、お父さんとか嫌な先生がいたから、慶応に合格できたんだと思います。
最初から「いいお父さん」「いい先生」だったら、ビリギャルになれてないですよ。
Q:そう・・かもしれないですね。
現場にいたら分かりますけど、今の子供って、明らかにエネルギーが減ってるんですよ。
良くも悪くも、大人しいです。
一つは、家庭が良過ぎるんだと思います。
Q:良過ぎる家庭も、子供にとって良くないですか?
A:「過ぎたら」何でも良くないと思います。
私から見たら、今の親御さんはもう少し子供に「不親切で丁度いい」と思います(笑)
Q:先生が以前「元気野菜」の話をされていたのを思い出しました。
環境が良過ぎると、ひ弱野菜になってしまうんでしたよね?
A:それと同じで子育てでも、今の時代のように良過ぎる環境、良過ぎる両親だと「ひ弱な子供」に育ってしまうと思います。
私がこの映画を評価しない理由って、これだけ母性に偏った、父性のない時代に、「新しい父」がマイナスにしかならないと思うからです。
Q:父親が「母性的」になるのではなくて、「父性的」になるのが大切だということですかね?
A:賢治の父親はまぁまぁ好きなんですよ。
爺ちゃんが一番好きで、爺ちゃんが「父性の体現者」です。
今の人は一番嫌いでしょうけどね(笑)
Q:そういう父性の体現者が、家庭にも学校にもいなくなってしまったんですね。
A:父性って「嫌われ役」なんですけど、今は誰も嫌われ役を演じられないんだと思います。
みんながやりたいのは「いい人役」でしょ?
Q:あ~。
A:要は嫌われ役を演じられる「男らしい父親」が絶滅寸前なんだと思います。
みんな「子供と仲良くしたい」っていう。
気持ちは分かりますけど、父親の役割は違いますよ。
Q:「嫌われ役」に対する周りの理解もなくなりましたよね。
A:だから、今の時代の本当に父性的な父親って、明治の父性的な父よりも難しいし、価値があると思います。
何の苦労も葛藤もないのは「新しい父」じゃないですよ!(笑)
Q:分かりました~(笑)
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