しつけの3原則

こんにちは。
唐津市和多田にあるOishi塾の大石です (^^)/

今回は「躾(しつけ)の3原則」について書きます。

ニュースでは事件となった「行き過ぎた躾」ばかり取り上げられるので、「躾」というと、今の時代では「悪いもの」のような印象さえあります。

しかし、いつの時代も「躾」こそが教育の本体でしたし、それはこれからも絶対に変わりません。

躾が「悪」だという風潮こそが、「教育崩壊」「家庭崩壊」の最大の原因なのだと思います。


明治以来、最大の教育者の一人といわれる森信三は、昭和40年頃に「家庭教育における『しつけの3原則』」を提唱しました。

その3原則とは、次の通りです。
1 自分から挨拶をする
2 「はい」と返事をする(頷くだけはダメ)
3 靴を脱ぐ時踵(かかと)を揃え、席を立つ時イスを入れる

学生時代が社会人として活躍する準備期間だとすれば、社会人として最低限のマナーであるこれら3つは厳しく(いい加減を許さず)身につけさせないといけません。

一昔前までは、それが親や先生の「愛情」だとされてきました。
愛情の薄い無責任な人間は「いい加減な躾しかできない」。


そして、教育の目的が「自立」だとすれば、その「種」を今のうちから蒔いておかなければなりません。

森信三は、上記の「しつけの3原則」に加え、次のことを推奨しています。

〇朝、親に起こされずに、自分で起きること
〇寝具の片づけ(ベッドの整え)を自分ですること

いい年をして、母親に起こしてもらわないと起きられない人間を「甘ったれ」と言い、親がその状況を許していることを「甘やかし」と言います。

子供が「自分で起きて立つ」という自立を妨げているのですから、「甘やかし」は反教育であり、子供の将来にとって「良いもの」なわけがありません。


私なりに「今の子供」という視点でもう一つ「躾」を加えたいと思います。

自分のことを呼ぶ時に「名前」で呼ばず「私」と呼ぶ

これは女子に対する躾ですが、自分を「名前」で呼んでいいのは、「幼稚園児や保育園児だけ」だというのが世の常識でした。

しかし今は世の中が狂っているので「唐津の女子中学生の8割以上」は自分のことを「名前」で呼びます。

その幼児性を何とも思わない、親や先生の精神性こそが「教育問題の一番の核心」なのかもしれません。