礼節を知る ~本末転倒の時代に~

教育において「最も大切」で「最も軽んじられている」ことについて書きたいと思います。

礼節は、先人が我々子孫に遺してくれた「幸福論」です。

様々な人達との複雑な人間関係を「気持ちの良いもの」にしてくれる「型」で、時代を超えて受け継がれてきた「先人からの贈り物」です。

実学という点でいえば、これ以上の実学はありません。

また教育の本末でいえば、礼節を中心とした躾(しつけ)が「本」で、知識や技術は「末」です。


現代は「本末転倒の時代」ではないでしょうか。

知識や技術教育ばかりが云々され、「躾」について語ることはタブーに近いです。

礼節を軽んじる人間が「善人」とされ、礼節を重んじる人間は「悪人」扱いです。

しかし「時代の風」がどう吹こうが、私は受け継がれてきた「歴史」を信じます。

そして、塾で学習することを通して「礼節を知る」人間に育てることが、私の立場でできる最大の貢献の一つだと思っています。