「家庭学習」を習慣化するための具体的手順

ここに書かれている内容は、この通りにやれば、ほぼすべての家庭で「学習の習慣化」に成功した門外不出!のノウハウです (^^)

ちなみに、ここでの「家庭学習」には、「学校や塾の宿題」は含まれていません。

宿題以外の「自分で課題を決めて行う学習」を「家庭学習」と呼び、その「家庭学習」を習慣化するための「手順と注意点」を以下に書きます。

手順は①~③まであり、注意点は①~⑤まであります。


手順①
「家庭学習」の時間を生活のどこに入れるか、子供と話し合って決める。

(例)
朝食前。
学校から帰ってすぐ。

夕食の前。
夕食後、お風呂に入る前。

注意点①
「家庭学習」を習慣化するために、毎日やることの「前」か「後」に「家庭学習」の時間を作り、毎日同じ時間に勉強します

ここでの原則も「やるべきことが先。やりたいことは後」です。

但(ただ)し、帰宅後、「短い睡眠を取った方が集中できる」場合は、そうしてください。

帰宅後ダラダラ過ごし、やっと「寝る前に勉強を始める習慣」を作ることはお勧めしません。


手順②
自分が伸ばしたい(克服したい)教科を決め、やるべき問題集やテキストを決める。
(分からない場合は、学校や塾で先生のアドバイスをもらうこと)

(例)
前の学年の学校の問題集の復習。
学校や塾のプリントの復習。
書店で買った問題集。

注意点②
一人で勉強して理解できなさそう問題は、最初からやらないこと。
分からんから嫌!」になります。

例えば、数学の「文章問題」や英語の「長文問題」などは、ほとんどの生徒が一人では理解できません。

自信がないなら、そういう問題には最初から手を出すべきではなく、数学の計算問題、英単語、理科や社会などの「暗記系」の勉強を中心に進めましょう。


手順③
その日(次の日)から実行する。

注意点③
勉強する間は、スマホを目の届かない所に置く。

注意点④ ☆最重要☆
腰骨を立てた姿勢で勉強する。

「姿勢と意欲」の関係は、心理学の分野で明らかにされています。

つまり、肘をついたダルそうな姿勢で勉強するから、勉強がダルく感じます。

腰骨を立てた状態は、その人の精神をシャキッとさせます。
腰骨を立てて、ダラダラ勉強することは絶対にできません。

腰骨を立てるだけで、勉強することへの「意欲」や「集中力」がどれくらい増すかを、自分の身で試して実感してください。

(「腰骨を立てる」ことが「しんどい」という子供は、重度の甘ったれです。まずは、食事の時など腰骨を立て続けることから躾けてください)


注意点⑤

最初から大きく狙わないこと。
「今から10ページ解く!」「2時間勉強する!」といった分不相応な考えを持つと必ず失敗します

地球上のものはすべて、止まっているものを動かす時に、最も大きなエネルギーを使います。

一旦動き出したものを動かし続けるのに、大きなエネルギーは要りません。

「家庭学習」を習慣化する過程で、最初の1週間が最大のヤマ場です。

最もエネルギーを使う最初の1週間では、勉強に使うエネルギーを極力下げましょう。

つまり、「今から1ページ」「今から10分間」程度の家庭学習から始めるべきです。

大切なことは、最初の1週間「家庭学習」を続けることです。

最初の1週間を越えたら、次の1週間はだいぶ楽になります。
「10分間」のつもりで勉強を始めたら、勢い余って「30分」も勉強してしまうことだってあるでしょう。

とにかく、最初は「計算問題3問」「5分間」でいいから毎日続けることです!


~まとめ~

手順
①「家庭学習」の時間を生活のどこに入れるか、子供と話し合う。
②やるべきテキストや問題集を決める。
③実行する。

注意点
①毎日、同じ時間に勉強する。
②「理解系」に自信がない場合、「暗記系」の勉強を中心に行う。
③勉強する間は、スマホを別の部屋に置く。
④腰骨を立てて勉強する。☆最重要☆
⑤「1ページ」「10分間」程度の小さな家庭学習から始める。

もし「家庭学習が続かない」場合は、「腰骨を立てる躾(しつけ)」から始めてください!

腰骨を立てるとは、「イスにもたれず」「机に肘をつけず」、背筋をシャンと伸ばす姿勢が「当たり前」になることです。