新企画の「映画で教育を語る」の第1弾です。
「フィフスウェイブ」は2016年製作の近未来サスペンス映画ですが、私はそのストーリーに「現代の日本」を感じ、背筋が凍る思いがしました。
~あらすじ~
ある日、地球上空に巨大な宇宙船が現れる。
謎の知的生命体「アザーズ」は地球に4度の攻撃をしかけ、それにより人類の99%が死滅した。
第1波で「電子機器」を破壊され、第2波の「地震と巨大津波」で都市を破壊された。
第3波の毒性を強めた「鳥インフルエンザ」にほとんどの人間が感染し、第4波でアザーズが人間へ「寄生」した。
そして、生き残った人類に対しての「第5波」が始まる・・・。
真の恐怖は、アザーズと人間の「区別がつかない」ことです。
彼らも人間の姿をしています。
つまり、自分の隣にいる人間が「敵か味方」なのか分からず、誰を信じればよいのかも分かりません。
厄介なことに、人間の姿をした敵は「善の仮面」を被っています。
「信頼できそうな」言葉を口にするのです。
まさに、これは「現在進行形」で、日本で起こっていることではないでしょうか。
現代のアザーズは、マスコミやテレビに出てくる「教育評論家」たちです。
彼らは善人面をして、「子どものため」だとか「自己肯定感が大切」だとか、甘くて優しい「正しそう」な言葉を口にします。
彼らが撒き散らしているウイルスが「ほめる思想」であり「甘やかし思想」です。
本やテレビを通して、そのウイルスに感染した親や教師、塾講師たちは、今度は周りの子どもたちにそのウイルスを撒き散らしています。
今や日本人のほとんどは、この「甘やかしウイルス」の感染者です。
甘やかしは、子どもを駄目にする虐待です。
虐待とは、暴力だけではありません。
「そんな馬鹿な」と思うでしょうか。
しかし、歴史を愛する私から見れば、現代の教育はもはや歴史的「非常識」です。
コロナウイルスと違い、精神的ウイルスはその「危険度」が分かりづらいです。
何が正しいのかは、自分が学び、判断するしかありません。