質問:
基本的な質問ですが、甘やかしって何ですか?
回答:
幼児期より上の子供にも、「子供中心主義」で育てることです。
「子供中心主義」とは、子育ての正しさの基準が親や先生ではなく、子供にあるという考えです。
今の時代は「絶対者である子供に親は寄り添う(合わせる)のが正しい」という風潮になっています。
確かに乳児期の赤ちゃんに「子供中心」「子供優先」で育てても、甘やかしとは言いません。
なぜなら乳児期の子供にとって、それが「必要なこと」だからです。
しかし児童期の子供に「子供中心」「子供優先」で育てると、「甘やかし」となります。
なぜなら、「何でも子供の代わりにやってあげる」「いつも子供の言うことを聞いてあげる」必要性のある時期は過ぎたからです。
児童期の子供に必要な関わり方は、甘やかしではなく、自立させることです。
親御さんが子供の身の回りの世話をするのではなく、自分のことは自分でできるように、子供にやり方を教える時期です。
また良い生活習慣や社会常識を身につけさせるのも、この時期の親の最も大切な役目です。
最近増えてきた親御さんの特徴
子供の「自主性」に任せて何も教えない親御さんが増えてきたので、社会常識のある人間からすれば、不快な言動をとる子供が増えています。
また何でも子供の気持ちに寄り添うことで、子供が「好き嫌いの感情」でしか動けない人間に育っています。
つまり乳児期では良いとされる「甘やかし」も、児童期になって続けたら、子供をダメにしたり、周囲の人を不愉快にする「悪いもの」となってしまいます。
ここが子育ての最も難しいところですが
子供に何も教えず子供に尽くす親御さんは、乳児期までは良くても、幼児期~児童期からは「ダメ親」となります。
時代の風潮は「放任するのが良い親」ですし、子供も「今、自由で楽にさせてくれる親」の方がいいので、時代や子供に合わせたら間違います。
児童期の親の優しさとは、子離れをし、子供の将来のために自立させることなのです。